〜アメールの洞窟〜



「えー皆さん。今回のクエストはわかるように、このアメールの洞窟の奥に住み着いている化け物を退治することです。準備はよろしいですか?質問はありませんか?」
エドワードは率直に手を挙げた
「誰もいませんね。さあ行きましょう。」
「ちょっとまてえ!!!!!」
ジェイドが何もないかのように通り過ぎるところを、エドはジェイドの袖をつかんで抗議した。
「あ。すいません小さすぎて気づきませんでした。」
「ああああ!!2回目!!」
エドが突起を出そうと手を合わせようとしたら、洞窟の奥から うめき声が聞こえた
「なんだ?今の声」
「どうやら魔物がこっちに気付いたようですね。」
その言葉を聞いて、カノンノは動揺した
「ええ!?どうするんですかジェイドさん!」
「それではこれはエドワードさんにお願いしましょうかね。」
「おいちょっと待て」
反論しようとした瞬間に、物音が近づいてくる。
「来ますよ!!」
その言葉でみんな緊張感が湧いたが、その魔物は、この緊張感に似合わないものだった。
顔に尻尾が生えているようなもので、目は丸く、小動物のような顔つきで、全長は約20センチくらいだった。
エドワードは脱力してその魔物に近づいて行って、機械鎧の蹴りを見せつけた。
その魔物は吹っ飛んで叫びながら崖に落ちて行った
「おやあなかなかできるじゃないですか」
普通からはこれは褒め言葉なのだろうが、エドにとっては嫌味以外何者でもなかった。
エドはさっきの期待はずれで無駄に疲れたため、ジェイドに対しての殺意を覚えた
「ところで・・・・・・カノンノさん?」
カノンノは、エドと近くに居るのが恥ずかしいのか、
顔を真っ赤にして遠くに離れていた。
「どうしてそんな遠くにいるんです?」
「あっ・・・・いえ・・・・それは・・・」
カノンノは、どう言い訳したらいいかわからず、だんだん顔が赤くなってきた
「顔が赤いですよ。大丈夫ですか?」
「あっいえ・・・・・・・大丈夫です・・・・・・あはははははははははは。」
一生懸命顔を振りまわして何かを否定していた。
「風邪をひいたのなら帰ってくださいね。ものすごく邪魔ですから。
その言葉を聞いたカノンノは、心にかなり大きな剣が刺さった。
そして真っ白になっていた。
表では泣いていないが、裏では大号泣していた。
そしてその真っ白が、エドがカノンノの目の前に来たことで、色を取り戻した。
それどころか、顔が再び赤くなった
「ぜって―帰んなよ。あいつを一人でおもりをするなんてごめんだからな」
エドはかなり不機嫌そうに喋っていたが、カノンノは、
自分を頼りにされていた事が嬉しかった
「あ。もうすぐみたいですよ。怪物が居る部屋は」

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